AIに「将棋でスランプなんだ」

将棋でスランプ

白石市将棋普及指導員の小野です。

AIに「将棋でスランプなんだ」とぼやいてみました。

AI先生の回答

それはお辛いですね…。将棋のスランプは、ただの「不調」というより、「自分の実力が上がっているからこそ、景色が変わって迷子になっている状態」であることが多いです。いくつかのアプローチを整理してみました。

1.「負け」の解釈を変えてみる

スランプの時は「負け=退歩」と感じがちですが、実際はそうではありません。

ソフトの評価値と向き合いすぎない:最近は解析が手軽ですが、人間同士の対局は「最善手」を当てるゲームではなく「ミスを誘い、勝ち切る」ゲームです。評価値のマイナスに一喜一憂しすぎると、指し手が縮こまってしまいます。

「見えるようになった」証拠:今まで気づかなかった相手の狙いや、自分の筋の悪さが見えるようになってきたからこそ、手が止まってしまうのです。これは成長の過渡期です。

2.環境や戦法をガラッと変える(リセット)

同じことの繰り返しで負けが込むと、脳が「負けパターン」を学習してしまいます。

いつもと違う戦法を指す:居飛車党なら振ってみる、振り飛車党なら対抗形を研究してみる。勝負を度外視して「知らない景色」を楽しむことで、指し手の柔軟性が戻ることがあります。

対局をお休みする:2~3日、将棋盤から離れるのも立派な技術です。脳内をリフレッシュさせると、不思議と盤面がクリアに見えるようになります。

3.「小さな成功」だけを目標にする

「勝とう」と思うとプレッシャーになります。目標をうんと下げてみましょう。「今日は負けてもいいから、序盤の駒組みだけは納得いく形にする」「詰みまで読めなくても、一手だけは相手の嫌がる場所に打つ」「負けた後、一箇所だけ感想戦で改善点を見つける」これだけで「今日もダメだった」という感覚を、「今日はできた」という感覚に置き換えられます。

一言メッセージ

羽生善治九段も「上達するというのは、それまで見えていなかった不完全さが見えるようになること」という趣旨のことを仰っています。今、あなたが感じている閉塞感は、次のステップへ進むための「脱皮の前触れ」かもしれません。

さらに「終盤力が弱く逆転負けが多い」とぼやいてみました。

終盤での逆転負けは、精神的にも一番ダメージが大きいですよね。せっかく序盤・中盤をうまく指しても、最後にひっくり返されると「今までの努力は何だったのか」とスランプを感じやすくなります。終盤力を鍛え、逆転負けを減らすための「技術面」と「メンタル面」の具体的な対策をいくつか提案します。

1.「詰将棋」の質を変える(技術面)

終盤力=読みの正確さとスピードです。ただ解くだけではなく、以下の意識を取り入れてみてください。

「手取り足取り」ではなく「変化」を読む:正解手順だけでなく、相手がこう逃げたらどうなるか、という「変化」をすべて読み切る癖をつけます。

短手数の詰将棋を「一目」で解く:3手・5手・7手詰めを、盤面を見た瞬間に(10秒以内など)解く訓練を繰り返します。これで終盤の「直感力」が上がり、時間を残せるようになります。

必至問題に取り組む:詰みがない形でも「次に受けがない」状態を作る「必至」の感覚を養うと、詰ましにいくか受けるかの判断が正確になります。

2「自玉の安全度」を常に再確認する(技術面)

逆転される最大の要因は、攻めに夢中になって「自分の玉の詰めろ」に気づかないことです。

「あと何手で詰むか(速度計算)」の意識:相手の玉を攻める前に、必ず「自分の玉はあと何手で詰むか(Z:ゼット、一手空き、詰めろなど)」を確認するルーティンを作ります。

「勝ち」を確信した瞬間に守る:優勢になった時こそ、攻め急がず「自玉の不安を解消する一手(補強)」を目指すのが、最も逆転されにくい勝ち方です。

3.「勝ちを急がない」メンタル(メンタル面)

「早く勝ちたい」という焦りが、読みを雑にします。

「もう一山ある」と覚悟する:「これで勝ちだ」と思った瞬間、脳はリラックスして注意力が下がります。「ここからが本当の勝負だ」と自分に言い聞かせ、一番慎重になるべきポイントだと再認識しましょう。

相手の「粘り」を予想する:相手は負けを認めたくないので、必ず「勝負手(一番嫌な手)」を繰り出してきます。「相手の最善の粘り」をあらかじめ予測しておくと、パニックにならずに対応できます。

4.実戦後の「逆転された分岐点」の特定

感想戦やソフト解析で、「どこで評価値がひっくり返ったか」ではなく、「なぜそのミスを指したか」を考えます。「詰んでいると読み間違えたのか?」「自玉の詰みに気がつかなかったのか?」「時間がなくて焦ったのか?」原因が分かれば、「次は残り1分になったら、まず自玉の安全を確認しよう」といった具体的な対策が立てられます。

まずは一つ、実践してみませんか?

例えば「今日は負けてもいいから、終盤で一度だけ自玉の安全をしっかり確認してから攻める」というルールを決めて対局してみるだけでも、景色が変わるはずです。

これまで序中盤を優勢に進められているということは、基礎的な実力は間違いなくあります。終盤のコツさえ掴めれば、一気に勝率は上がりますよ!

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